続いては、花粉汚れの除去の仕方。花粉は、砂やほこりとそう変わらないような感じがしますが、実は厄介なシミになります。
その原因は、花粉に含まれる「ペクチン」という物質。花粉は水に触れるとはじけて中身が飛び出します。その中に、このペクチンが含まれているのです。
ペクチンはよく増粘安定剤として食品に添加されています。簡単に言うとジャムやゼリーのベトベト。あれがそうです。
これが乾くと固まるだけでなく塗装内部の分子とも結合して頑固なシミになってしまうんですね。このシミもやはり普通の洗車では落とせません。
予防としては、花粉の季節には雨が降ったら乾く前にしっかり洗車すること。これに尽きます。
でも、ついてしまった花粉シミはどうしたら落ちるのか?その秘密は「熱」にあります。
ジャムの作り方の注意書きに「ペクチンは熱に弱く100度で20分以上加熱すると壊れてしまいジャムが固まらなくなります。」とあります。
これを逆に利用してやるんです。70度以上のお湯をかければきれいに取り除くことが出来ますよ。
ただ、塗装は耐熱性があるので大丈夫ですが、熱に弱い樹脂やゴム製のパーツもありますので充分気を付けてください。 |