ところで皆さん、「セラミック」と聞いたら何をイメージしますか?陶磁器などの焼き物や、差し歯を想像する人が多いかも知れません。狭い意味ではセラミック=焼き物なのですが、実はセラミックはとても幅広い意味の言葉。それを説明するためには、まず「有機物」「無機物」について説明しなくてはなりません。
まず有機物とは「生物が体内でつくり出す、炭素を含む物質」のこと。熱すると二酸化炭素と水が発生するというのがその特徴です。一方、無機物とは「有機物以外の全ての物質」を指します。つまり、砂糖は火にかけると焦げて二酸化炭素と水が発生するので有機物ですが、火にかけても燃えず、二酸化炭素も水も発生しない塩は無機物です。
また、ちょっとややこしい話ですが、人工物でも熱すると二酸化炭素と水が発生するプラスチックは有機物に分類されますし、一方、炭素が含まれていてもダイヤモンドのように生物由来でなく、熱しても二酸化炭素と水が発生しない物質は無機物とされます。
さて、何だか中学校の理科みたいな話になってしまいましたが、大丈夫でしょうか?(笑)
ちょっとクールダウンのために第一回目の話はこの辺で。このお話の続きは次回ということでご容赦ください。 |