前回まででセラミックコートの説明を一通りしましたので、今回はガラスコートについて。
まず、ご注いただきたいのは「ガラスコート=ガラスのコーティング」ではないということです。ガラスコートは透明度が高く、硬度があり、まるでガラスのようなコーティングですが、あくまで「ガラスのような」コーティングで、ガラスそのものではありません。そして、ガラスコートには、その素材の主成分によって「有機系」と「無機系」があります。
一般的な傾向として、有機系は撥水性能をはじめ色々な特性を持っていることが多く、一方無機系は変質し難く強固だと言えます。これは有機物・無機物の特性がそのまま反映されている感じがしますよね。(有機物・無機物についての説明については本シリーズVol.1~2をご参照ください)
さて前回、「セラミックコート=無機物を主成分とするコーティング」というお話をしましたが、ここで「あれ?」と思った方は鋭いですね!
そうです。「無機系ガラスコート=無機質を主成分とするガラスコート」ということは、「無機系ガラスコート=セラミックコート」ということなんです。
つまり、最近言われるようになったセラミックコートとは、従来の有機系・無機系ガラスコートより優れた性能を持つ無機系コートの事を「セラミックコート」と呼んで差別化しているのだと考えることもできますね。 |